これから児童相談所に勤務される方へ

熱男

当サイトの目的

熱男 

約1年間サイトを更新せずに放置、そしてたった3つの記事にも関わらず毎月一定のアクセス数があることにビックリ。

「今年こそは絶対にやってやる!このサイトで児童福祉司(ケースワーカー)のやりがい、楽しさ、そして児童相談所職員としてのやりがいを広めて行くのだ!」と決めたからには頑張って更新します!

来年度の採用が決まった学生は、4月から児童相談所に勤務することに対して不安があるかもしれない。既に児童相談所関係のネガティブな情報は嫌という程聞いていると思います。

あるいは、新人や若手の児童福祉司は日々の業務を通じて「この仕事は自分に向いていないかもしれない…部署異動が唯一の希望」、そう感じているかも知れない。

このサイトでは、そんな学生や若手の児童福祉司がやりがいを持って働けるように、そして前向きに行動出来るように、現役の職員が情報発信して行きます!

今出来ること(1月)

 活動

学生であれば実際に勤務するまで残り約3か月。私がオススメすることが『とにかく現場を調べ動くこと』。まだ勤務地が決まっていないかもしれませんが、例えば県内に乳児院や児童養護施設、母子支援施設等がいくつあり、設置場所やどのような法人が運営しているのか。

また、事前に各施設や警察署、家庭裁判所、市町村の福祉部門や障害部門の窓口を訪れているだけで、入庁後かなり役に立ちます。というか教科書で学んだ知識よりもよっぽど大事です。地域の学校行事に参加したり、児童養護施設のボランティア参加など、今後役に立たないことは何も無いと言い切れます!

比較的時間に余裕がある今だからこそ是非行って下さい。「卒論等で忙しくて時間がない」とか言っている人も、言い訳せずに行動して下さい。『現場を疎かにする職員』は絶対に入庁後苦労します。

私も初めて児童相談所へ異動になってから、4月、5月、6月の3ヶ月、いや半年間ぐらいは休みの日はほとんど現場に出かけていました。おかげでたくさんの施設の職員さんと仲良くなり、児童相談所では学べない現場の知識や知恵、苦労話などを教えてもらいました。

児童相談所に限ったことではありませんが、仕事を円滑に進める上で、フォーマルな付き合いとインフォーマルな付き合いを上手く組み合わせる事がとても大切です。児童相談所単体で出来る事は限られています。関係機関といかに信頼関係を構築していくか、保護者や児童と信頼関係を構築するのと同じくらい重要です。

 加えて、『同期』は絶対に大切にして下さい!入庁後、行政、土木、建築等々全ての職種の同期があなたの強力な支えになってくれます(結局大切なのは人なのよ)。心理や福祉関係の職種だけと付き合う事は、社会人としての視野をとても狭くし、思考も偏ります。

でも何故か心理や福祉系の職員は新採研修なんかでも身内で固まって孤立することが多いんだよなぁ…苦笑。

児童相談所以外でも辛い職場や忙しい職場はたくさんあります。周りの同期がどうやって仕事を進めているのか、同年代が多い同期だからこそ学べる事がたくさんあります。入庁前に同期の集まりがある場合は、積極的に参加してネットワークを広げて下さい。

悩み

重要
内向的な性格の方は少しずつでも人付き合いを改善しましょう。コミュニケーションが苦手だとマジで児童福祉司の業務が辛いだけになっていきます。

『同期』繋がりで言えば、児童養護施設や心理治療施設、障害児入所施設等の関係機関における新規採用職員や若手職員も非常に大切です。

施設の若手職員さんの中には、仕事柄個人情報を多く含むため、知り合いに仕事の悩みや相談をする事が難しく、また施設内の職員数も限られているため閉鎖的な環境で悩まれている方がたくさんいます。

施設職員の業務は精神的だけでなく『肉体的』にも本当に大変です。離職率の高い職場が多いのも理解出来ます。措置機関として決して上から目線ではなく、相手の状況を理解した上で対応することで、これまた強力な支えになってくれます。

MEMO
『同期』は本当に大切!自治体だけでなく関係機関の同期も大切に!

現場に沿った内容

当サイトでは出来る限り現場に沿った内容を発信しようと思います。「そんなの当たり前じゃん?」 と学生なら思うかも知れませんが、児童相談所を語る上で難しいのが『自治体の規模』や『管轄人口の規模』、『設置主体(都道府県・政令市・中核市設置)』、『一時保護所の有無』などで 実態が大きく異なる点です。

東京・大阪・横浜などの大都市圏と、鳥取や高知といった地方都市では相談内容や件数(虐待や少年事件等)が大きく異なり、また児童相談所の職員体制も大きく異なります。

例えば同じ県内の児童相談所を比較しても、ある児童相談所では当たり前の出来ごとが、別の児童相談所では数年に一度しか起こらない出来ごとに当たることも。

そして職員体制の大きな違い。大都市圏の自治体であれば、虐待対応専門の組織が当たり前のようにあり、部署ごとに専門の児童福祉司(CW)がいるけれども、小さな自治体では「相談課」や「支援課」というような単一の部署しかなく、一人の児童福祉司が虐待対応から養護相談、非行相談、障害相談といった全てをこなす事が当たり前になっている。

MEMO
そのため、児童相談所の『普通』を語ることが意外と難しい。

筆者自身は都市部の所属に当たります。幸いなことに、相談内容も多くバリエーションにも富んでいるため、業務を経験する上で恵まれた環境にいると感じています。

相談件数が多いと、どうしても「大変」とネガティブに感じやすいですが、一方で「他よりも何倍も早く経験を積むことが出来る」、「より多くの人と関わることが出来る」とポジティブに捉えるようにしています。

忙しいのは児童相談所に限ったことではありません。全国的に公務員が減り続ける中、児童相談所は人員が増え続けている数少ない恵まれた部署の一つです。

終わりに

とりあえず自己紹介の固定ページを作成してから投稿していこう!